本NPO法人は、人権尊重、適正手続(デュー・プロセス)及び少年の健全育成の実現の視点から、国内外の刑法、刑事訴訟法、刑事政策及び少年法(以下刑事法と総称する。)に関する研究及び教育に関わる事業、刑事法の研究及び教育の推進・奨励に関わる事業、刑事法に関する実態及び意識についての調査研究事業、情報収集及び提供事業を行い、広く刑事法における人権尊重、適正手続及び少年の健全育成の趣旨、内容を広めることを目的としています。


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2023/12/20
第11回ERCJ講演会・表彰式を行いました



2023年12月10日(日)13〜17時、当法人主催の第11回講演会/守屋賞・守屋研究奨励賞表彰式を会場開催とZoom配信のハイブリッド形式で開催しました。
今回は講演会のタイトルを「受刑者の出所後支援を考える――社会参加と再犯防止」と題して、まず土井氏の講演では、自由刑の概念、更生保護の理論的根拠、刑事司法と福祉の連携、更生保護関係法、再犯防止推進計画等を概観し、更生保護をめぐる理念の変容と課題についてご報告いただきました。続いて、刑務所を出所した人々の生活支援活動に携わる保護司の又野氏と保護観察官の西原氏に、出所後の生活再建支援の実践についてうかがいました。それらを踏まえて、刑事政策的・比較法的観点から安田氏に、社会福祉的観点から篠崎氏にコメントをいただき、最後に司会の金澤氏が総括しました。

第11回講演会「受刑者の出所後支援を考える――社会参加と再犯防止」
第1部 2023年度「守屋賞・守屋研究奨励賞」表彰式
第2部 講演会「受刑者の出所後支援を考える――社会参加と再犯防止」
 司会:金澤真理氏(大阪公立大学、ERCJ理事)
 1.講演
  「更生保護をめぐる理念の変容と課題
   ――福祉との連携における出口支援を中心に」
   土井政和氏(九州大学名誉教授、ERCJ理事)
 2.刑務所を出所した人のくらしを支える方々に聞く
  「刑事施設出所者の生活再建支援の実践」
   又野信也氏(保護司)
   西原 実氏(保護観察官)
   金澤真理氏(司会)
 3.コメント「自律的な生活再建を支える専門家の役割」
  ◎刑事政策的・比較法的観点から 安田恵美氏(國學院大学)
  ◎社会福祉的観点から 篠崎ひかる氏(立教大学)
 4.質疑応答
 5.総括  金澤真理氏

ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。


「第11回守屋賞」「第7回守屋研究奨励賞」受賞者が決定しました

2023年度「第11回守屋賞」「第7回守屋研究奨励賞」受賞者が決定し、12月10日(日)開催の第11回講演会において表彰式を行いました。今年度の受賞者は以下の通りです。

第11回守屋賞受賞者
香川まさひと氏(脚本家、漫画原作者)
(受賞対象業績:『前科者』〔作:香川まさひと、画:月島冬二、小学館、2018年〜〕)
土井瑙梹=i青少年希望の家「土井ホーム」代表、一般社団法人おかえり基金理事長)
野田詠氏氏(NPO法人チェンジングライフ理事長)

第7回守屋研究奨励賞
西 愛礼氏(弁護士)
(受賞対象業績:『冤罪学――冤罪に学ぶ原因と再発防止』〔日本評論社、2023年〕)



 
 
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